実家から、かるたやトランプなどと一緒に、百人一首を借りてきた息子です。
絵札を眺めてみたり、取り札のひらがなを声に出して読んでみたり。
そのうち札をカーペットの上に並べ始めた息子から、「ママ、これ一緒にしようよ」と誘われました。
さすがにいきなり100枚は辛いので、20枚だけ選び出してやってみました。
ルールを説明しながら、句を詠み、取り札を取り合い、旧仮名遣いを教えました。
興味を持っている時に、タイムリーに親しんでほしいと思い、図書館で百人一首の本を数冊借りてきました。
こんな時、図書館っていいなと感じます。
お店でいざ選ぶとなると中身を見ることができないので、思ったよりも字が小さかったとか、説明が難しすぎたということもありますが、図書館なら借りている間に、子どもたちが積極的に読んでいるかや、本の難易度をじっくり見極めることができます。
息子が選んだのは「おばけマンションシリーズ」
数種類借りてきた本の中で、今回、息子のお眼鏡にかなったのは、ポプラ社「おばけマンションシリーズ」の42冊目、『ドキドキおばけの百人一首!? 』でした。
◆『おばけマンション 42 ドキドキおばけの百人一首』
作:むらい かよ
ポプラ社 (2016年)
こちらの本は、コマ割りの漫画ページもあれば、縦書きの文章ページもあり、カギかっこの行の上には誰の台詞なのかわかるように、キャラクターの顔マークが付いています。
所々に見開きの特集ページや、カラーページ、コラムのようなものもあり、読んでいて飽きません。
早口言葉、ダジャレなど、子どもたちの好きな要素もてんこ盛りで、息子は笑いながら読んでいます。
また、難しい言葉が出てきた場合には、同じページの下部にわかりやすく言葉の意味を説明してあり、理解を助けてくれるのが素敵な部分。
息子が最近、「ねぇ、ママ。『見殺し』って、誰か困っている人がいるのを見ているのに、助けないことなんでしょ」とか、「ぼく知ってるよ。『家宝』ってお家の宝物のことだよね」とか言ってくるので、何を読んでいるのかなと思ったら、この本でした。
これらの細やかな工夫が隅々まで行き届いていて、小さな子どもでも自分で本を読み進めることができ、それが本を読むことの嬉しさ・楽しさに繋がっているように感じます。
坊主めくりで大盛況
この、ポプラ社の「おばけマンションシリーズ」の42冊目、『ドキドキおばけの百人一首!? 』の中で紹介されている、百人一首を使った遊び「坊主めくり」。
息子がそのページを読んで、「これ、やってみたい! 一緒にやろうよ!」と娘と私を誘ってくれたので、三人で早速やってみました。
ルールが単純でわかりやすく、勝ち負けが最後まで確定しないのがいいらしく、特に息子が楽しそう!
かるたで遊ぶと明らかに娘が優勢なので、だんだん息子のテンションが下がってきます。
そんな自分を一生懸命鼓舞している様子がまたいじらしく、こちらも気を遣ってしまいがちですが、この坊主めくりはほぼ運頼み。
サクッと楽しめて後腐れなく、すき間時間を見つけては興じています。
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百人一首と言えば、中学生の冬休みに、100首覚える宿題が出たのが印象的です。
A3用紙の横刷りで真ん中に横線、それを境に上の句と下の句が書いてあるプリントを手に、お正月を過ごしました。
新年最初の国語の授業で百人一首のテストがあるということで必死で覚えたのですが、今完璧にそらで言えるのはせいぜい数首…
今思い出すと、あんな風に一気に、意味もわからぬまま機械的に覚えるのではなく、少しずつでも和歌の意味を理解しながら親しんでいけたらよかったのではないかと思います。
どんな勉強も、ただ詰め込んで覚えて、それだけで終わってしまうのはもったいないですね。
今、こうして子どもたちと絵札をめくっていると、歴史上の人物が詠んだ歌があったり、この歌は女性が詠んだものだったんだと気づいたり、描いてある作者の顔や衣装、体の向きなどにも趣があったりします。
先日は娘が、100のうち殿が何人、姫が何人、坊主が何人と絵札を見ながら数えていました。
「蝉丸は? 坊主なの?」と問われ、私は坊主だと思ったのですが、調べてみると「法師」でも「僧正」でもないことから坊主に含まないそうです。
とはいえ、坊主めくりに公式ルールはないようなので、遊びやすいやり方でOKとのこと。
奥が深い…。
そんなことを子どもたちと話しながら久しぶりに触れる百人一首は、とても楽しいです。
児童書の「おしりたんていシリーズ」を卒業したら「おばけマンションシリーズ」へ
ところで、自分で絵本を読めるようになった時におすすめなのが、「フーム、においますね」でおなじみの「おしりたんていシリーズ」です。
A4変形判の絵本バージョンも人気ですが、A5判の児童書バージョンが「今の息子にちょうどいい!」と感じています。
◆『おしりたんてい おしりたんていの こい⁉』
作:トロル
ポプラ社 (2020年)
クイズや迷路、探し物、謎解きなどのしかけがいっぱい。探偵気分でワクワクしながら読めます。
こちらの本も、飽きさせない工夫が盛りだくさんです。
絵本を自分で読めるようになって、次はお兄さんやお姉さんが読んでいるような本が読みたいなと思うようになったら、このふたつのシリーズはおすすめです。
児童書の「おしりたんていシリーズ」は、「おばけマンションシリーズ」に比べると易しい内容なので、おしりたんていを読破した後、何か次に読めるものあるかな? と思った時には「おばけマンションシリーズ」に進んでみるのははいかがでしょうか。
現在、「おしりたんていシリーズ」の児童書は11冊、「おばけマンションシリーズ」は何と49冊(!)刊行されているようです。
おばけマンションは2022年で20周年を迎えたとのことで、素晴らしいですね。
全作品読むのは時間がかかりそうですが、本を読みたい時に「次に読む本がない」というのが一番辛いことなので、しばらくどっぷり浸かる覚悟で挑んでみてもいいかも?