水を張ったばかりの田んぼを彩る灯り
年越しキャンプ以来、約半年ぶりに棚田と神社のあるお気に入りのキャンプ場へ行きました。
今回の目的は「火祭り」。
無数の火が灯された棚田の幻想的な風景を楽しむキャンプです。
真冬とは違って、夏の匂いに包まれた山と田んぼが一面に広がり、半年前に雪合戦をした場所は、背の高い草が青々と生い茂っていました。
このキャンプ場を訪れると必ずやりたいトレッキング。
息子は早くも「崖登りに行こう!」とやる気満々です。
管理棟の方に聞くと、毎年クワガタやカブトムシに出合えるとのこと。
手早く設営を終えて、クヌギの木を探しがてらいつものコースに向かいました。
夏のシューズは、どこへ行くにもこれ一択!
子どもたちにはトレッキングシューズをと思いましたが、最近このサンダルの能力に目を見張るものがあり、今回はこれを履いて山へ入りました。
KEENの『ニューポート H2』です。
つま先が隠れているので怪我をしにくく、足首の面ファスナーで脱げにくい。
更にアウトソールに細かい刻みがたくさんあるため、濡れた地面や苔の生えた石もしっかりグリップ。滑ることがありません。
またインソールのクッションが絶妙で、今のところ非の打ち所がない夏用シューズとして子どもたちが愛用しています。
川遊びはもちろん、今回のトレッキングでも大活躍しました。
サンダルとスニーカーとトレッキングシューズのいいとこ取り。最近どこへ行くにもこれを履いて出かけます。
私はと言うと、いつもこのキャンプ場に来る時には同じくKEENの『ジャスパーロックス SP』を履いてくるのですが、うっかり普通のスニーカーを履いてきてしまいました。
他にはサンダルしか積んでいなかったため、仕方なくスニーカーで登ったのですが、滑る滑る。
本当に危険でした。
アウトソールのグリップ力の大切さを痛感した日でした。
トレッキングから戻ると、今回も早めにお風呂に入り、早めに夕飯を済ませて、メインイベント「火祭り」へ出向くことにしました。
お祭りにはちょっとした出店もあるようで、子どもたちの期待は高まるばかり。
持参した浴衣に着替えるとじわりじわりとテンションが上がってきます。
ぶかぶかの大きめサイズでこの浴衣を買ったのは数年前。
コロナ禍で夏祭りに着て行く機会はほとんどありませんでしたが、いつのまにかふたりともピチピチになっています。改めて、大きくなったのだなぁ。
いざ出かけようとすると、ポツリポツリとタープを打つ不穏な音が。
サイトに生えている木の細かい実が風で揺れて、昼間はそれらがまるで雨のように降り注いでいましたが、どうやらこの音は本物の雨のようです。
この週末は天気が持ち直し、晴れの天気予報だったので安心していたのですが…。
さすが雨男。今回も歓迎されていますね。
浴衣でしゃなり、傘をさしてしっとり
こんなことではへこたれない私たちは、傘をさしてキャンプサイトのある山を下り、棚田を目指しました。
最後のカーブを曲がると向かい側にだんだん見えてくる棚田と、風に乗って届くお祭りの雰囲気。
まだ日が沈みきっていない夕暮れの中に灯された火を、下から見上げながら棚田を登っていきました。
メイン会場は、こじんまりとしていながらも地元の酒屋さんや農家の出店が所狭しと並び、たくさんの人たちで賑わっていました。
オカリナや三味線の生演奏に耳を済ませる娘と、目当てのラムネが売っていないのが気になってソワソワと落ち着かない息子。
全てのお店を見てまわってもラムネには出合えず肩を落とした息子でしたが、代わりにりんご飴を買うことになって気持ちを立て直しました。
「夕闇が消えて辺りが真っ暗になってからが本当の棚田の美しさよ。」という地元の方の言葉に、叶うならりんご飴を食べながらゆっくりとその美しさに浸りたかったのですが、何しろ雨がひどくて、心ならずもテントに引き上げることにしました。
ここでもホタルが飛び交っていました
残念な思いは拭いきれませんでしたが、帰り道の川沿いでたくさんのホタルが飛び交う様子を見ることができて慰められました。
水を張ったばかりの田んぼ、川沿いの木の葉に見え隠れするホタル、棚田じゅうに置かれたたくさんの灯を眺めたこの雨の夜のことを、いつか子どもたちが思い出すことがあるかもしれません。
しっとりとしたこの空気とともに。
傘をさし、雨の上り坂を歩いてテントサイトに戻ります。
甚平に合わせてビーチサンダルで歩いた息子は、濡れた足も心地悪く、さすがに疲れていたので、「おんぶしようか?」と提案しましたが自分で歩きました。
「この足でおんぶしたら、ママの服が汚れるでしょ」とのこと、そんな風に考えるようになったのですね。
サイトに戻ると、やっぱりホタルが会いに来てくれました。
干していたタオルに止まってじんわりと黄緑の光を見せてくれたホタル。その光に癒されたのは言うまでもありません。
夜は、雨の中のカエルの鳴き声が大変大きく響き、リアル「カエルの合唱」をBGMに眠れぬ夜を過ごしましたとさ。