ひらめく感じのする音楽
キャンプの夜に、野外でミニコンサートが開かれたことがありました。
町おこしのイベントで、地元にゆかりのあるミュージシャンの方々の演奏を聴くことができました。
中でも子どもたちの心を掴んだのは、フルートで演奏された「You raise me up」でした。
夜空に響き渡る澄んだ音色は伸びやかで、時に寒さでかすれる管の音さえ甘く美しく、子どもたちの胸にも染み渡ったようです。

帰りの車内で、子どもたちがそのフレーズを口ずさんでいたので、帰宅してからその音楽を一緒に聴いてみました。
前日の夜がよみがえるようでした。
この曲が使われたフィギュアスケートの映像も見ることができて美しい旋律と演技の華やかさに、子どもたちは圧倒されていました。
それからしばらくの間、移動中はこの曲をいつもリクエストされました。
小さな子はリピートが大好き。息子は同じ曲を何度も繰り返して聴きます。
娘も3年前くらいまではリピートが大好きで、いつかのキャンプには移動している2時間みっちり「ジングルベル」と「赤鼻のトナカイ」をリピートさせられたものですが、そんなことは忘れてしまっている本人は、息子が「You raise me up」を聴きたがると、「またこの曲聴くの~?」と不満そうな顔を息子に向けていました。
それでも、ふとした時にどちらかがこの曲を鼻歌で歌うと、もう片方が一緒に歌う…ということがよくあり、心を通わせてるなぁと思いながらそのデュオを聞いていました。
息子が表現するに、この曲の好きなところは「最後の方に、ひらめく感じがするところ」だそうです。
あぁ、わかる。その部分。最後のサビに入るところ。
そしてその表現を選択する瑞々しい心の持ち主よ。

とっても情熱的な「情熱大陸」
子どもたちは、学校や保育園で習った曲や、映画のテーマソング、どこかで出合った音楽など、感動が冷めないうちに車内で聴きたがります。
夫のラップや、時には私の聴いているナツメロが時代を越えて聴かれることも。
ブームはだいたい1カ月続くかどうか…というペースです。
昨年秋に保育園で発表会があり、息子とは別のクラスの園児たちが「情熱大陸」を演奏したということでした。
(コロナ禍で、保護者は見ることができませんでした。残念。)
息子から「ぞう組さんが、情熱大陸っていう曲を演奏していたんだよ。いい曲だったよ。」と聞いた時には、保育園児にあの難しそうな曲を演奏できるものなのか、または同名のもう少しゆったりとした別の曲があるのかと驚いたのですが、保育士さんに聞いてみると「あの情熱大陸ですよ」とのことだったので、私も「あの情熱大陸なんだな」と認識しました。
しかし私の知らない別の情熱大陸があるかもしれないので、念のため「情熱大陸」と検索してみると、やはり葉加瀬太郎さんの曲がたくさん表示されました。
その中から息子に「この曲だった?」と確認するには、【OFFICIAL】の文字があるこの動画がスタンダードでいいのかなと再生すると、予想に反してノリノリのディスコティックな前奏と共に、葉加瀬太郎さんが「盛り上がっていこうぜ!」とヴァイオリン片手に叫んでいるではありませんか。
様々な楽器と一緒に演奏しているライブ映像、それはもうまさに情熱そのもの。
「情熱」という言葉を、全員で音楽によって表現しているのだと鳥肌が立ちました。
それぞれのソロもゾクゾクするほどのかっこよさで、いつの間にかリズムに酔いしれ、思わず身体が揺れている、そんな自分にびっくり。
もちろん息子も、一言もしゃべらず映像に釘づけでした。
そして、この曲もまた車内でのヘビーローテーションになったことは言うまでもありません。
1カ月と言わず、かなり長い間この曲を聴いています。
コロナが落ち着き、葉加瀬さんもツアーを再開されているということで、子どもたちと一緒にこの曲を聴きに行けると嬉しいなと考えています。



