自分の好きなものを大切にすること。それを受け止めること。

ランドセル選びの動画を視聴しました

息子のランドセル選びの流れで、とあるランドセルメーカーのWEB動画を視聴しました。

子どもたちがお店でランドセルを選ぶ様子を、別室のモニターで数組の保護者が見守るところから始まる動画です。

自分の子どもが何色のランドセルを選ぶのかを予想しつつ、保護者自身の希望もチラリ。
ワクワクしている子どもと保護者が交互に映される微笑ましいカットに、見ているこちらも胸が高まります。

「これ!」とそれぞれのランドセルを指さす子どもたち。
そしてそれに対する保護者の反応。

ここで保護者に向けてあるメッセージが伝えられ、モニター室の空気が一変します。
それは、「今選んだランドセルは、自分が使いたいものではなく、保護者の方が選んでほしそうなものを選んでもらいました」というものでした。

あっけにとられる保護者を置いてきぼりにしたまま、改めて自分が本当に使いたいランドセルを選ぶよう、子どもたちに告げられます。
イキイキと選び始める子どもたちと対照的に、先ほどとは違って少し複雑そうな眼差しで子どもを見守る保護者の皆さん。

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私が一番印象的だったのは、ピンクのランドセルを選んだ男の子でした。

彼は「お父ちゃんが好きかなと思う」と、1回目には黒を手に取りました。
お父様も最初の予想では「黒かな…」とおっしゃっていたので、少なからず驚かれたのではと想像します。

男の子がピンクのランドセルを指さした後に、お父様は前後に体を揺するような仕草をしました。
それは、体全体で頷いたようにも見えたし、予想外の衝撃を吸収しているようにも、男の子の選択をゆっくりと自分自身の中に染み込ませているようにも見えました。
お父様の感情の波が、画面を越えて押し寄せてくるような気がして、私は思わず涙が込み上げてしまったのでした。

モニター室から出てそれぞれの子どもと対面する保護者の皆さんが、子どもたちの選択を温かく受け止めている映像で動画はラストに向かいます。

このお父様も、ピンクのランドセルを背負った息子さんを見て、笑顔で「似合ってるよ」と声をかけました。
画面を見つめてホッとしている自分がいました。

子どもの選択を、驚き過ぎずに受け止めたい

子どものことを自分の思い通りにしたいとは思いませんが、自分でも気づかないうちに自分の好みへ誘導していることもあり、反省する日々です。

私が育った時代とは全く違う時代を生きている子どもたちのことを、私の古い価値観に縛り付けてしまわないように、そしてこれから出合う新しいものを怖さから排除しないように、子どもの選択を尊重し見守る自分でありたいと改めて思いました。

私の人生に、新しい文化を持ち込み、日々の生活の楽しさを教えてくれた子どもたち。
知らなかった景色をたくさん見せてくれます。
成長させてもらって、無償の愛をもらっているのは、私のほうだと感じます。

私の感性が正解だなんて押し付けずに、子どもたちの読む本も、持ち物も、ヘアスタイルも、そう遠くない未来に選ぶはずの進路も、驚き過ぎずに受け止めていきたいです。
話を聞いてくれる人、味方になってくれる人、子どもたちにとってそういう存在でありたい。

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そんな娘は今日もボーイッシュな洋服に身を包んで漫画を読み、息子はイヤリングをしてお出かけしました。

自分の好きなものを、大切にしてください。