春だ! 登山だ! 冬の間に凝り固まった体をほぐそう

今週は雨降りの日が多かったものの、日に日に暖かさが増していくのを感じます。

3月半ばの気持ちよく晴れた日に、家族で登山を楽しみました。

久しぶりなので、あまりハードな登山は心配…ということで、自宅から車で20分ほどの距離にある低山を目指すことにしました。
名前は知っていましたが、初めて登る山です。

子どもたちと一緒に登山をする時は、登山口に駐車場のある山が安心です。
車を降りたら市街地を通らずに登山を始めることができるし、下山後は体力を使い果たした子どもたちがすぐに車に乗ることができてとってもスムーズ。

自分も疲れているところに、ぐずった子どもを背負ったりなだめたりするのは大変なので、重要なポイントです。
更に駐車場にトイレがあると、言うことなしです!

トレッキングシューズは大事

朝露の残る草花に囲まれた日当たりの良い駐車場に車を停めて、まずはトレッキングシューズに履き替えます。
子どもたちの初めての登山はスニーカーでしたが、すぐにトレッキングシューズを準備しました。

子どもたちのトレッキングシューズとトレッキングポール。

低山なのにトレッキングシューズなんて大げさな…と考える方もいらっしゃるようですが、実際に履いて登って感じたのは、山の高さ・低さの問題ではないということです。

苔のむした石や濡れた落ち葉の上を歩く時に、タウンユースのスニーカーを履いて、滑りそうだと思いながら踏ん張って歩いていると、余計な力が入ってとても疲れるし、実際に滑ります。

下り道も、傾斜によっては自分で止まれないほどスピードが出てしまうこともあります。
そんな時は、トレッキングシューズのアウトソールのグリップが助けてくれます。

履いて登山道を踏みしめると、その違いは歴然!
刻みのあるアウトソールが、クッと地面をとらえる感覚を感じることができます。

また、日ごろ歩いている平坦な道と違って、山道はゴツゴツしているし、階段のように一定の段差で登れるものでもありません。
足を置いた地面がポロポロと壊れることもあり、「おっとっと」と思わず足を踏みしめることもしばしば。

そんな時は、ミッドカットのトレッキングシューズが足首を守ってくれます。
登山で足首を痛めて登山ができなくなってしまうのは、一番悲しいことです。

これらは、高い山だけで起こる現象ではなくて、低い山でも経験することです。
ならば、せっかくなので登山に適したシューズを履いて安全に登りたいと思い、命を守る道具として低山登山でもトレッキングシューズを履いています。

いつの間にか、自分で靴ひもを結べるようになって。

久しぶりでテンション高めの息子

久しぶりの登山だったので、「標高300メートル強・大人の足で30分ちょっと」という、初級ルートで登頂を目指しました。

大人の足で30分ちょっとなら、息子と一緒で1時間というところ。
息子は2時間を超えるとだらけてくるので、このくらい軽めでちょうどよさそうです。

先日、ベテランハイカーの方から「それは山というより丘だね」と言われて妙にしっくり。
実際に、私たちが登山中にすれ違う方の中には地元のご年配も多く、体力づくりのために毎日登っているとのことで、ほぼ手ぶらだったりします。

また、トレイルランニングの練習をしている方が、時計を見ながら走り抜けて行くのにも出会います。
登りで後ろから追い抜いて行ったかと思えば、すぐに下ってくるのでびっくりします。

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久しぶりの登山とあってテンションが高い息子は、山に入るなり、いえ、車を降りるなりずーっと喋り続けていました。
五感で感じる全てが息子の心を揺さぶるので、なかなか前に進めず、すぐそこの登山口に辿り着くのにもひと苦労。
急かすのも何だか違う気がして付き合っていたら、夫は既にはるか向こうへ…。
いつものパターンです。

こうなると、夫は「誰が隊長になる?」と言って、子どもたちを前に行かせます。
「わたしが!」「ぼくが!」となるので、先頭の子には隊員のペースを見ながら前に進むように促し、しばらくはテンポよく登ることができます。

そのうち、あちこちの木々や葉っぱが気になったり、虫を発見したりして、息子の好奇心スイッチが入り、徐々にペースが乱れてきます。

しかしそれも想定内。
そういう時間や体験をのんびり楽しめるのも子連れ登山の魅力です。

そんなこともあって、子どもたちに「登山はきついから嫌」ではなく「楽しいからまた行こう」と思ってもらえるような、ゆとりを持った山選びも大切だと思っています。
その先で、もう少しレベルアップした登山に一緒にチャレンジできるのなら、それはとても嬉しいことです。

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息子はひたすら喋り続けて(もうその内容が何だったのか忘れてしまいましたが)とにかく喋って喋って喋りまくって、気づいたら登り始めて45分。
止まらず喋り続ける息子を見て夫と声を殺して笑い合う中、ふと見ると「8合目」の看板が倒れていました。

「え? もう8合目? 早いっ!」
確かに、歩いた時間はこれまで登った山の中で一番短いようです。
もう8合目まで来ているなんて嬉しい!

「でもこれ倒れてるし…上から滑って落ちてきたんじゃない?」
「あはは! もしそうなら笑えるけど、がっかりよ。」

この看板が上から滑り落ちてきたのではないことを祈りながら、前に進みます。
本当は何合目なのかはわからないけれど、やはり看板を見たことによって皆の足取りも軽くなり、苦しい思いをすることなくスムーズに頂上まで登ることができました。

このくらいのボリューム感がいい!

まだ、心身に余裕がある中での山頂からの景色。
冬の間縮こまっていた体を、優しくほぐすのにちょうどいい登山でした。

山頂からの景色を眺める子どもたち。

晴れ渡った山頂では、70代くらいの男性3人組と、女性のソロハイカーがそれぞれ景色を楽しんでいました。
私たちが登頂してまもなく、別の登山道から来た親子連れや、老夫婦、祖父母とお孫さん…と、様々なグループが次から次へとやってきて、あっという間に賑やかになりました。

山頂では持参したお弁当とミニサイズのカップ麺を食べ、シングルバーナーで沸かしたお湯でコーヒーも淹れてもらって、贅沢なランチタイムを過ごしました。

ハードな登山ではなかったので、子どもたちにも余力があり、ゆっくりと山頂での時間を楽しむことができたように感じます。

このくらいのボリューム感、いい!
こんなに体力のない私が、「またこの山に登りたいな」なんて下る前から考えていたので自分でもびっくりしています。

最近は、家族の中で一番体力を心配しなければならないのが最年少の息子ではなく、他でもない私自身のような気がしてなりません。
近いうちに、山選びの基準は私の体力が持つかどうか…になりそうな予感。
あぁ、筋トレしなければ。

登山口の向かい側では、早咲きの桜が満開でした。