娘がお正月にもらった図書カード。
本が好きな娘は何を買おうか決めかねて、大事に保管していました。
3月初めの木曜日に、週に一度の『読売KODOMO新聞』が届き、隅々まで記事を読んでいる娘が言いました。
「あ! これ、□□くんにいいんじゃない?」
それは、小学館の雑誌『小学8年生』の4・5月号の紹介ページでした。
付録のラベルシールメーカーが大きく取り上げられています。
確かに、これは息子が喜びそう。
ちなみに、『小学8年生』という雑誌名には、「デジタル数字の8は、0~9のどんな数字にも変身する」という意味が込められているそうです。
全ての小学生が楽しめる学習雑誌にふさわしいタイトルを、編集部の方が考えて生まれたとのことですが、我が家では保育園児の息子も楽しんでいます。
この雑誌の魅力は、何と言ってもユニークな付録です。
組み立てたり、自分で動かしたり、作り上げていくスタイルの付録は、手先を動かすのが好きな息子にぴったり!
『読売KODOMO新聞』に関しても、息子は、記事そのものよりもクイズやパズルのページを好み、クロスワードに挑戦したり、答えをハガキに記入して編集部に送ったりすることを楽しんでいます。

昨年の秋、あるクイズに応募した息子は、クイズに正解し抽選で選ばれて、図書カードを頂きました。
そんな経験は初めて。
嬉しくてたまらない息子はそのカードを握りしめて本屋さんへ向かい、図書カードに描かれている『小学8年生』を初めて手に入れたのでした。
そんな経緯があり、娘も『小学8年生』に目を留めたのでしょう。
「お母さん! これ、□□くんに買ってあげたいな! 私の図書カードで!」
「え? あの図書カードは、〇〇ちゃんがもらったんだから、自分の好きな本を買っていいんだよ。」
「いいの! 私が買ってあげたい。」
…とのことで、本屋さんに向かい、娘は本当に自分の図書カードを使って、息子に『小学8年生』を買ってあげたのでした。
私は、自分のことしか考えていなかった小学生時代の自分を思い出して、尊敬の思いで娘を見つめました。
それは夫も同じだったようで、「こんなこと、自分はできなかったよね…」と顔を見合わせた3月の夕暮れ。
小学館『小学8年生』4・5月号の付録とは
そんな風にして思いがけず『小学8年生』を手に入れた息子は、心の底から嬉しそうに付録のラベルシールメーカーを開封していました。
よく見るあの、でこぼこしたラベルです。
あのラベルが自分で作れるのです。

アルファベットと数字がぐるりと円形に並んでいる機械にシールをセットし、自分が印字したい文字をグッと押し付けると、ラベルのできあがり。
シンプルでアナログなのに出来栄えは最高で、こういうのってテンションが上がりますね!
「どうやってやるの? 箱に説明書が入っていないんだよ。」と息子。
「雑誌の中に、使い方が書いてあるページがあると思うよ。」
「あっ! 本当だ。ここにある。」
自分で、使い方を読みながら機械を触っています。
「やってみたけど、文字が薄くしか付かないよ。」
「ここを押す時に、もう少しグッと力を入れてみたらどう?」
「あ! できたできた! やった! じゃぁまず〇〇ちゃんの名前を作ってあげよう!」

息子は、娘の名前のアルファベットを正しく印字し、食卓の娘の椅子にペタッと貼り付けました。
(彼らはお互いに、自分と相手の名前をアルファベットで読んだり書いたりすることができます。)
続いて、夫の名前と私の名前の頭文字のアルファベットを一文字だけ印刷して、それぞれの椅子にペタリ。
(夫と私の名前は、頭文字を覚えていて読み書きします。)
そして最後に自分の名前のアルファベットを印字して自分の椅子にペタリと貼り付けました。
「これでよしと。〇〇ちゃん、喜ぶかな?」

その日、帰宅してそれに気づいた娘が、嬉しそうにネームプレートを撫でています。
「□□くん、作ってくれてありがとう。」
「うん! みんなお揃い。」
優しい気持ちが溢れています
「優しくされたら、優しいことが返ってくるよ。いじわるしたら、いじわるがかえってくる。」
この言葉は、子どもたちが喧嘩をして私に言いつけてきたり、学校や保育園で嫌な思いをしたことを打ち明けてきたりした時に私がよく使う台詞です。
どちらかというと、後半に重点を置いて使うことが多かった言葉だと思います。
でも子どもたちを見ていると、まさに前半の言葉を体現する日々。
優しさを惜しみなく与え合い、奪い合わずに暮らしている。
尊いなぁと頭の下がる思いです。
最後に、この日のデザートはふたりとも全く同じ(味も同じ)ものを食べていたのですが、お互いにひと口ずつ交換していました。
椅子を並べて仲良く顔を寄せ合い、まるで付き合い始めのカップルのようにキャッキャとはしゃいでいる子どもたちを眺めながら頂く食後のコーヒーは、いつもより美味しく感じられました。



