『かぼちゃひこうせんぷっくらこ』でゆったりこ
雨キャンプ、雨登山…雨でも外に出て楽しめる! という場面で思い出すのが、この絵本。
『かぼちゃひこうせん ぷっくらこ』です。
◆『かぼちゃひこうせん ぷっくらこ』
作:レンナート・ヘルシング
絵:スベン・オットー
訳: 奥田 継夫、木村 由利子
アリス館 (1976年)
なかよしのおおくまとこぐまは、一緒に暮らしています。
ある日、何かの種を見つけた2匹は、庭に植えてみることにしました。
どんどん育っていく野菜のようなものは、いつしか大きな大きなかぼちゃに。
おおくまとこぐまは、そのかぼちゃに引っ越してみることにしました…
そんなお話です。
初めて出合うことばかりで、色々なことに慎重になるこぐまくんに対して、ゆったり大きく構えるおおくまくん。
「うえてみようよ、こぐまくん。」
「あめがふっているのに?」
「あめも また たのし、かささせば…。」
寒さもきびしくなった冬、雪が降ってきたかと思えば、
「ゆき また たのし、ひをたけば…。
まきだ。たきぎだ。こぐまくん。」
とおおくまくん。
この鷹揚さは、何でしょう。
ハッとさせられます。
子どもを急かしてしまいそうな時。
効率ばかりを求めてしまう時。
不運を嘆いて独りよがりになっている時。
そんな時にはこのおおくまくんの台詞を思い出して気持ちを立て直します。
***
キャンプや登山の日に雨が降った時にも。
私が「雨もまたよし」とつぶやけば、子どもたちが「傘させば!」と言葉を紡いでくれます。
また、昨年末の大雪の日に、車を出せないでいたら、息子が電車で保育園に行こうと提案してくれました。駅までの道すがら、「雪もまたよし」「電車に乗れば!」のやり取りがあったことは嬉しい思い出です。
雨が降れば傘をさして、雪が降れば火を焚いて、他にもおおくまくんに救われるような言葉がちりばめられているこの絵本を読むと、読み聞かせというのは、子どもに向けてだけではなく、読んでいる自分自身へも向けられていると感じます。
のんびり行こう。
何かあっても、その時を楽しんでみよう。
目の前の今を大切にしよう。
おおくまくんのようなゆったりした気持ちを忘れずにいたいと思う、2月もあと少し。早い!