キャンプ場で出合った動物たち…鹿、鳥、そしてイノシシ

キャンプ場や周辺の森林で、野生の動物に出合うことがあります。

思ったよりも勢いのある鹿

夜眠る頃か明け方に、遠くから「ピィー ピョロー」のような声が聞こえたら、おそらく鹿が鳴いているのだと認識しています。

あるキャンプ場で、昼間散歩をしている時に、林の中を猛スピードで駆け抜ける何者かに気づき、目を凝らすとそれは鹿でした。
想像以上に走るのが速くて、体も大きくて、突撃されたら勝ち目はないと確信しました。

そこは、キャンプサイトに生えている木々にも鹿よけのネットが巻いてあり、芝生広場には鹿のフンがたくさん落ちています。
キャンプ場の近くにあるゴルフ場でプレーしたことのある友人は、コースに鹿が乱入してきたと言うし、温泉帰りの夜道では、ヘッドライトを浴びて目を光らせて立ち尽くしている鹿とすれ違うことも。
鹿は結構近くで生活しているようです。

先日は別のキャンプ場でも、夫が明け方にトイレに行こうとテントを出たら、山の上から駆け下りてくる鹿と出会ったそうです。

実は、夜中にガサゴソという音で目が覚めた私は、しばらく寝られなかったのです。
何者かがテントのすぐそばにいるのはわかる…多分動物。
(貸し切りサイトなので、人間は私たちだけ。)

でも暗いし、寒いし、怖いし、出て行く勇気がなくてじっとしていました。
しばらくしたら、トットットットッと去っていく気配が。
おそらく鹿が山から下りてきていたのではないかと思います。

翌朝、テントから少し離れた場所を歩いていると…ありました、鹿の足跡らしきものが。
雨上がりで地面が緩かったので、くっきりと残っています。

キャンプ場に残る、おそらく鹿の足跡。くっきり。

調べてみると面白い鳥

鳥にもよく出合います。

朝にめっぽう弱い私が、キャンプを始めてから、生まれて初めて鳥の声で目覚めるという経験をすることができました。
「ピーチチチ」…素敵な朝を迎えたのだな…とお思いでしょう。

実際に私を起こすほどの鳥の鳴き声は、生半可なものではありませんでした。
「ピカキョピカキョピカキョピカキョピカキョピカキョピカキョピカキョ」
「キュキュキュキュギャー! キュキュキュキュギャー!」でした。

それも眠っているテントのすぐ横の木で、大音量のコーラスだったので心地よさとは程遠く、鳥には大変失礼ですが正直「うっるさっ!」と思いました。

トンビもよく上空を飛んでいます。
食事時の低空飛行は、本当に食べ物を持って行かれそうでちょっと怖いです。

先日は、どこからか「タタタタ」と何かを連打するような音がしてあたりをキョロキョロしていたら、木の枝に鳥が隠れているのを見つけました。
タタタタは木を突く音なの? キツツキなの? と素人の私は短絡的に考えていたのですが、その鳥をよく見ると、お腹がオレンジ色で特徴的です。

調べてみると、どうやら「ジョウビタキ」という鳥のようです。

サントリーホールディングス株式会社の運営するウェブサイト「日本の鳥百科」によると、この鳥は冬鳥。秋から冬にかけて渡来し、春に日本を離れ繁殖地に移動する渡り鳥なのだそうです。
名前の「ジョウ」は「尉」で銀髪のこと、「ヒタキ」は何と「火焚」で、火打石を叩く音に似た音を出すことからジョウビタキなんだそうです!
あの「タタタタ」は、火打石を叩く音…なるほど確かに!

鳥を調べていたら、思わぬところで焚き火の話がでてきてキャンプに繋がる。面白いですね。

とにかく怖いイノシシ

驚いたのは、イノシシです。

あるキャンプ場で、予約していた森側のサイトにイノシシが出たとのことで、人通りのある広場側にサイト移動を勧められ、そこに設営しました。

しかし、イノシシはちゃんと広場側のサイトまで私たちを歓迎しに来てくれたのです。
ものすごい勢いで地面を掘り返しながらずんずん進む様子は、「猪突猛進」を全身全霊で体現していました。

イノシシが現れた時、私たちは設営を終えて、テントの目の前に広がる公園の遊具で遊んでいる最中でした。
私たちのサイトの周りに人だかりができているのに気がづいて何事かと戻りかけたら、荒ぶるイノシシがそこにいたのです。

地面の中の、みみずでも探しているのでしょうか。
イノシシは、私たちのテントの横、タープの下をわき目も降らずに掘り起こしながら前に進みます。

テントサイトに現れたイノシシ。一心に地面を掘り起こしていました。

ゴミ箱の蓋を閉めておいてよかった…とか、テント破られたらどうしよう…とか、結局広場にも来ちゃうんだ…とか考えながら、なすすべもなく立ち尽くしていました。

威嚇しなければ、こちらに向かってくることはない様子。
そのまま私たちのサイトを通り過ぎて、低い木が生い茂る森に入っていきました。
その先は海に続いています。イノシシは一体どこまで下ったのでしょう。
その姿は見えなくなり、一旦騒ぎは落ち着きました。

***

その夜。
誰かの大声で目が覚めました。
テントの外が騒がしい。…もしかして。

恐る恐る外を覗くと、管理人さんと警察官が懐中電灯を手にこちらに向かって走ってきます。
昼間のイノシシがまた現れて、追いかけている最中でした。
先ほどと同じルートで、イノシシは森の方から広場へ、そして私たちのサイトを横切って低い森へ。
近い近い!怖い怖い!

2度目も被害はなく、その後どうなったのかはわかりませんが、ドキドキして眠れない夜を過ごしたのは言うまでもありません。
イノシシにも、突撃されたら絶対に勝ち目はないと確信しました。

私たちの住んでいる地域にも、時々イノシシが出没することがあり、学校や自治体から注意を促すアナウンスがあります。それまでは「へぇ、イノシシかぁ…」くらいの反応でしたが、なかなか勢いのある危険な動物なのだと認識を改めました。